老人ホームの入居条件、いろいろなケースがあってわかりづらいですよね。
せっかく条件に合う老人ホームを見つけても、条件が合わずに入居を断念した、という方もいるのではないでしょうか。また、入居できる老人ホームがなかなか見つからないのではと、不安を感じている方もいるでしょう。
そこで今回は、老人ホームに入れない主な理由や、入居できない場合に行うべき対策を紹介します。
なかなか入居できずお悩みの方はもちろん、これから計画を立てようと考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。

老人ホームに入れない理由は？

まずは、老人ホームに入れない理由として、よく挙げられるものを見ていきましょう。

施設によって入居条件となる介護度が違う

有料老人ホームの入居条件は、施設ごとに異なります。特に重視すべきなのが、介護度です。
同じ種類の老人ホームであっても、本人の介護度によって「Aの施設は入居可」「Bは入居不可」ということも少なくありません。
それぞれの施設が設けている条件と本人の介護度が合っていない場合、受け入れてもらえません。

本人の身体の状態に合った介護サービスやサポートを受けるためにも、介護度に合った施設を探すことが重要です。

施設に空きがない

そもそも施設に空室がない場合もあります。
空き状況は、その施設や地域によってさまざまです。
「いつ空きが出るか」「空室がいつ埋まってしまうか」は予想がつきにくく、空室が出たタイミングに合わせて入居の申し込みをするのは難しいといえます。
条件を満たし、気に入った施設を見つけたとしても、希望する時期にいつでも入れるわけではないことは念頭に置いておくとよいでしょう。

老人ホームの種類によって入れる場合と入れない場合がある？

では、老人ホームの種類によって、どんな入居条件があるのでしょうか。
ここでは有料老人ホーム3つを比較しながら、介護度に注目して紹介していきます。

健康型有料老人ホーム

健康かつ自立した生活を送れる人を受け入れ対象とするのが、健康型有料老人ホームです。介護が必要ない人向けの施設のため、基本的に介護・医療サービスを提供しておらず、娯楽や運動、生活支援を通じた老後の生活のサポートを主としています。

とはいえ、入居時は自立していても、ゆくゆくは介護が必要になる可能性も考えておかなければなりません。
介護が必要になったら退去しなければならないことが一般的ですが、介護付きの施設を併設している場合であれば、転居をサポートしてくれることもあります。
将来的に要介護になったり、体調が変化したりすることも考え、その場合の選択肢も事前に確認しておくとよいでしょう。

住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームは、高齢者の生活を支援するサービスを提供する民間の施設です。
自立している人だけでなく、要介護の人を受け入れる施設もあり、幅広く展開されています。

特徴としては、住宅型有料老人ホームは生活支援を主としており、基本は介護サービスを提供していません。
そのため、重度の要介護の場合は受け入れできない施設もあります。
施設ごとに違いがあることはもちろん、外部の訪問介護、通所介護などを利用することが前提となっている点も理解しておくとよいでしょう。

介護付き有料老人ホーム

主に身体介護を必要とする人を対象にした介護付き有料老人ホームは、基本的に要介護であることが入居の条件となっています。
ただし、自立している人も入居可能な「混合型」と呼ばれるタイプも存在します。

老人ホームに入居できない時の対策

もしも実際に老人ホームに入れないとわかった場合、どんな対策をとるべきなのでしょうか。おすすめの対策や相談先を紹介します。

自分の介護度に合った施設を選ぶ

まず、本人の介護度を把握し、どの種類の老人ホームなら受け入れてもらえそうか、また希望するサービスが受けられるかを確認することが大切です。
たとえば、中度の介護認定を受けている場合、健康型有料老人ホームへの入居は難しいでしょう。
また、介護度での受け入れ対象は幅広かったとしても、それぞれの施設に独自の条件があることも多いです。

「どの施設が自分に合うかわからない」とお悩みの方は、各市町村の自治体が設置している地域包括支援センターへの相談もおすすめです。
高齢者の介護に関する相談を受け付けており、社会福祉士やケアマネージャーといった介護の専門家から、アドバイスを受けることができます。
こうしたサポートを活用しながら、本人に必要な介護・支援が受けられる施設を探しておくとよいでしょう。

施設に空きが出るまで待つ

気に入った施設が満室の場合でも「入居待ち」という形をとっておくのがおすすめです。
そうすることで、空きが出たタイミングで入居することができます。

また、ただ待っているのではなく、他にいい施設がないか探すことが大切です。
希望する地域を広げて探してみたり、検討する老人ホームの種類を広げたりというように、視野を広くして検討してみてください。
この場合も、一度地域包括支援センターへ相談してみてもいいでしょう。

老人ホームに入居できない原因は、空きがないだけでなく、要介護度などの条件が合っていない可能性も考えられます。本人の要介護度、必要なサービスを明確にし、自分にあった入居条件の施設を探しましょう。

老人ホームに入れないとお悩みの方は上記を参考にしてみてください。

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