有料老人ホームに入居できないのはどのような場合か、そもそも、入居条件にはどのようなことが提示されているのか？そんな疑問を解決できるように、この記事で有料老人ホームの入居条件についてご説明します。

有料老人ホームの入居条件

有料老人ホームは、提供されるサービスの内容によって「介護付き」「住宅型」「健康型」の3つのタイプに分けることができ、タイプにより入居条件が変わってきます。

例えば年齢を例に挙げると、60歳以上のところもあれば、65歳以上、70歳以上というところもあるなど施設によって様々です。本記事では、年齢以外の一般的な条件について見ていくことにします。

①介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームとは、常駐の介護スタッフによる介護等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設のことを言います。入居者の状況に応じた身の回りの世話や介助が受けられます。介護が必要な状態でも、入居し続けられるのが特徴です。

ちなみに「介護付き」と称することができるのは、介護保険制度における「特定施設入居者生活介護」の指定を都道府県から受けていて、なおかつ、介護サービスの提供基準を満たしている施設のみとなります。介護サービスの提供方法については、施設に所属するスタッフが提供する「一般型」と、施設が外部の事業所に委託して提供する「外部サービス利用型」があります。
「一般型」と「外部サービス利用型」で入居条件が変わるというルールはありませんが、その施設によって介護サービスの対象となる条件が変わります。具体的には、要介護者と要支援者が入居対象となります。
入居条件は、事前に施設に問い合わせをして確認しておくといいでしょう。

②住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームは、食事の準備、掃除、洗濯といった生活支援などのサービスがついた高齢者向けの施設です。介護サービスの提供はないため、介護が必要になった場合は外部の介護サービスを利用することになります。
入居条件は、自立している方や、軽度の要介護の方までを入居受験としている施設が多いようですが、介護度の高い方も入居できる場合もあります。入居条件は施設によって異なりますので、入居を希望する場合は、必ず確認を取りましょう。

③健康型（自立型）有料老人ホーム

健康型有料老人ホームは、基本的に身の回りのことが自分できる、介護の必要のない高齢者を対象とした施設です。
そのため、要支援、要介護の認定を受けている場合は、入居することができません。では、入居した後に要支援や要介護となった場合はどうなるのでしょうか。
この場合は、施設から退去するというのが一般的となっていますが、介護が必要になられた場合も終身にわたる介護体制があるホームもあります。

有料老人ホームに入れない場合もあるのか

お伝えしたように、有料老人ホームには3つのタイプがあります。
それぞれに条件があるため、条件や入居基準を満たしていない場合は、入居できないこともあります。。
入居当初は自立していたが、後に要支援や要介護になった場合は、もともと要支援や要介護認定の高齢者を受け入れている施設であれば、そのまま入居を継続できる可能性もあります。

有料老人ホームに入れない場合はどうする

希望する有料老人ホームに入れそうにない場合は、どのように対処したらいいのでしょうか。

介護度による入居条件を満たしていない場合

介護度が入居条件を満たさずに入居できない場合は、介護度に応じた施設を選ぶことで対処することになります。
介護度に合った施設は必ずありますので、HPをチェックしたりパンフレットを取り寄せたりして、検討してみるのをおすすめします。

費用面で折り合いがつかない場合

有料老人ホームに入居する際、施設によっては入居一時金を納めることになります。
また、入居してからは、月々の料金も支払っていかなければなりません。
資金を計算してみたら、費用的に難しい場合もあるでしょう。

その場合は、もう一度、トータルでどれだけの資金を用意できるのか、その資金をどのように使っていくのか、計画を立て直してみましょう。計画を立て直してみてもどうしても折り合いがつかない場合は、もう少し費用の安い老人ホームを探してみるが最善の策かもしれません。
お金の面で背伸びをすると、後になってからしわ寄せがきます。無理のない資金計画での入居を目指しましょう。

有料老人ホームは、施設ごとの入居条件が異なります。
お伝えした内容を参考にしながら、入居先を検討してみてはいかがでしょうか。

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