COLUMN 50歳からの女性の生き方はどう変わる? 老後に向けてのヒントを紹介

50歳からの生き方をどうするか――心身ともに大きく変化する女性にとっては、その後の人生を左右するテーマともいえます。人生100年時代といわれる昨今、50歳はその折り返しでありつつ、新たなスタートをきる地点です。やがて訪れる老後にどう向き合うか、50歳からの女性の生き方について、ヒントを紹介します。
50歳からの女性の生き方の変化
まずは、50歳からの女性の生き方がどう変化するのか、3つの側面からみていきましょう。
身体的・健康面での変化
50歳を境として女性の身体は大きく変化します。いちばん顕著なのは、女性ホルモンが減少して多くの女性が閉経を迎えることでしょう。この時期が「更年期」です。
更年期には、多岐にわたる症状が出ます。ホットフラッシュやほてりなど身体的な症状もあれば、イライラ、不安感、気分の落ち込みなど精神状態に現れることも少なくありません。日常生活に支障をきたすほどになると「更年期障害」と診断され、ホルモン補充療法などの治療が必要です。また、女性ホルモンの減少は骨粗鬆症にもつながります。
こうした身体の変化は、50歳以降の生き方を見つめ直す重要なきっかけになるでしょう。
家族構成や人間関係の変化
50歳以降は、子育てがひと段落し、生活の中心にいた子どもが巣立つことで、ぽっかりと時間ができ、戸惑う人も少なくありません。
親の介護が始まるケースも増えており、場合によっては介護離職など、生活そのものの見直しが必要になることもあります。
その一方で、親の介護を通じて自治体の支援制度を活用したり、介護施設との関わりが増えたりする中で、思いがけない人間関係が生まれることもあるでしょう。こうした家族構成や対人関係の変化は、50歳を人生の節目と感じさせる大きな要素です。
仕事やキャリアの見直し
50歳以降は、家族構成や対人関係の変化、定年退職の時期が近づくことなど、仕事やキャリアを見直す時期でもあるでしょう。子育てや家族での役割に変化が生じる中で、やってみたかった仕事があるなら、チャレンジできる最後のチャンスかもしれません。もちろん、これまで続けてきた仕事をやりきるという選択肢もあります。
自分の今後の生き方と、仕事やキャリアをどうリンクさせるか、それまで考えなかったことに目を向けられるのも50歳から始まる“変化”のひとつなのです。
50歳からの女性が直面する課題
50歳以降をよりよく生きるためにも、多くの女性が直面する課題について理解を深めておきましょう。
健康維持と体力づくり
先ほどもお伝えしたように、50歳前後の女性は身体が大きく変化する「更年期」を迎えます。もちろん、年齢とともに、体力や筋力の衰えを実感することもありますし、骨粗鬆症も気になるところです。
何をするにしても、やはり体が資本です。健康な体を維持するための食生活や運動習慣をどう維持していくかは、ぜひ考えておきましょう。
経済的な安定と将来設計
身体だけではなく、50歳前後になると家族関係も変わっていくとお伝えしました。
子どもの自立だけでなく、パートナーと死別する可能性もあります。「熟年離婚」という言葉が生まれたように、離婚して新たな生活を踏み出すこともあるでしょう。
どのような状況になっても暮らしていくためには、経済的に安定していることが必要不可欠です。ご自身の貯蓄額や収入状況を冷静に見直し、定年を迎えて以降の将来に不安のない生活設計を、ぜひこの機会に考えてみましょう。
社会的なつながりの維持拡大
勤めていると、どうしても勤務先の人間関係が優先になり、地域社会とのつながりが薄くなりがちです。勤めをやめた途端、孤独で孤立した生活に陥りかねません。孤独や孤立は不安を呼び起こすだけでなく、心身にもよくない影響をもたらします。
そのような状況を回避するためにも、50歳を過ぎたら社会的なつながりも意識し、維持・拡大しながら「孤」にならない状況を作ることを心掛けていきましょう。
老後に向けてのヒント
50歳を迎え、人生の後半に差し掛かった年代になったとしても、生き生きとステキな人生を送っている人は大勢います。その秘訣をみてみましょう。
趣味や新しい活動の開始
好きなことに打ち込んだり、新しいことを始めたりすることは、自分自身への良い刺激になります。興味関心が広がれば毎日を充実して過ごせますし、例えば「推し活」のような活動で仲間を作ることもできます。
やってみたかったけどできなかったこと、あるいはやってみたかったものの自分には合わないと背を向けてきたことはないでしょうか。このタイミングでぜひ、何かを始めてみましょう。新たな道や可能性が開けてくるはずです。
学び直しやスキルアップ
目標を決めて語学を学び直したり、新たな知識を身につけるべくスキルアップをはかったりすることも、有意義な過ごし方です。最近では、オンラインで受講できる講座も増え、学びの場はぐっと身近になりました。キャリアにつながるような資格試験や、暮らしに役立つ検定試験など、選択肢もさまざまです。
暮らしの中に学びを取り入れることで、知的好奇心が刺激され、毎日をより前向きに過ごすことができるでしょう。
心身のリフレッシュとリラクゼーション
心身を休ませる習慣も、ぜひ身につけておきましょう。自然の中で過ごす時間や、ヨガ・ストレッチで体をほぐすことは、心身のバランスを保つのに有効です。
また、音楽や香り、読書など、五感をやさしく刺激するような「癒しの時間」も、明日への活力になります。
50歳からの女性の生き方と老後への備え
更年期を迎え、家族関係にも変化が見られる50歳からの女性の生き方について、さまざまな側面からお伝えしました。老後を不安なく生き生きと過ごすためには、健康や体力の維持のほか、経済的な安定、社会とのつながりを意識した将来設計が欠かせません。人生100年の折り返し地点、節目の時期に、ぜひ具体的なプランを立ててみませんか?
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