「いつまでもご自分らしく」

サンシティ
介護予防への取り組み

特別対談 順天堂大学学長 新井 一 株式会社ハーフ・センチュリー・モア代表取締役社長 金澤 王生

ご入居のお客様の健康増進やフレイル(※1)予防の確立を目指し、昨年、順天堂大学と新たな共同研究講座を開設した株式会社ハーフ・センチュリー・モア。順天堂大学は、学術的な理論構築や臨床において今の医学界をリードしています。順天堂大学 新井一学長と金澤王生代表取締役社長が、介護や健康増進への取り組みについて対談を行いました。

サンシティ介護予防への取り組みサンシティ介護予防への取り組み

日本におけるCCRC(※2)のパイオニアとしてご入居のお客様の尊厳を大切にしているサンシティ。
創業者の金澤富夫がこの施設を創り上げた想いとは?

  • サンシティ介護予防への取り組みサンシティ介護予防への取り組み
  • 金澤代表取締役社長(以下、敬称略)

    私たちは「もう半世紀すこやかに」をコンセプトに、いつまでもお元気で、人生をもっと楽しんでいただきたいとの想いで、サンシティを運営しています。介護や健康増進の取り組みを進めていくなかで、医学的な視点やアプローチが加わることで、さらに強固なものになるのではと考え、順天堂大学にご相談させていただきました。順天堂大学は、日本最大規模の病床数を誇り、年間300万人以上の外来患者をケアするなど、臨床力において医学会のトップを走る最高学府。連携することはサンシティにとっても大きな力になります。

    新井学長(以下、敬称略)

    共同研究講座のパートナーとして当校を選んでいただき、ありがとうございます。順天堂大学は江戸時代に開かれた医学塾を発祥とし、創立180余年を迎えました。現在では、医学部のほかにスポーツ健康科学部、医療看護学部など6学部3研究科6つの附属病院からなる健康総合大学・大学院となっています。本年4月には医療科学部、来年には健康データサイエンス学部、さらに再来年には薬学部を新設し、9学部となる予定です。サンシティを運営されるにあたってのコンセプトや理念、ご入居のお客様に寄り添う真摯な想いは、当大学が目指すところに通じるものがあると強く感じています。

金澤

サンシティがご入居のお客様に寄り添い、いつまでもお元気でお過ごしいただきたいと願っているのは、創業者の強い想いがあるからです。私共の会社は34年前、創業者 金澤富夫により創業いたしました。今の日本の福祉は、海外と比べても大変充実しておりますが、当時の日本には創業者が「ここだったら自分が入ってもいい」と思える施設がまったくありませんでした。まだ老人ホームに「養老院」のイメージが残っているころ、アメリカ・アリゾナ州の「Sun City」という高齢者のための街を訪れ、素敵な建物と、ゴルフなどを楽しみながら、豊かな人生を送られている高齢者の方々を見て、「そういった施設をなんとしても日本に創りたい」という強い想いから創業したのがサンシティなのです。

新井

医学においては、科学的根拠(エビデンス)に基づいた治療が絶対的に正しいのですが、その対極に『物語に基づく医療』というものがあります。人が生まれて成人し、働き、結婚し、最期を迎える。その一連の人生のストーリーにおいて、健康である限りは医療に携わる者はまったくの他人です。ところが病気になると、突如その方の物語に医療関係者が加わります。最先端の医療を提供することは大前提ですが、私たちが目指すべき医療のコンセプトは「患者様の人生の重要な部分を担っていること」を自覚し「対話をし、理解を深め、寄り添うこと」なのです。

金澤

ご入居のお客様のすこやかな老後を願うサンシティの理念と通じる想いを感じます。共同研究講座を進めていくうえでとても心強いです。

健康寿命を長く
フレイル予防・対策への取り組み

  • 金澤

    サンシティは今年で創業から35年目を迎えました。現在は全国17施設5600名のご入居のお客様を約2500名のスタッフでおもてなしをしております。サンシティには、元気なお客様がご入居する「一般棟」と、介護が必要なお客様がご入居する「介護棟・ロイヤルケア」があります。近年、一般棟において、サポートを必要とされるご入居のお客様が増えつつある状況を考慮し、今までとお変わりなく生活できるようにお手伝いする専門のチーム「アシストサービス課」を2015年に立ち上げました。一般棟にお住まいのサポートが必要な方の自立支援だけでなく、ご入居のお客様の健康寿命を延ばし、いつまでもご自分らしくお過ごしいただくことが目的の専門部隊です。
    フレイル予防・対策のためのレクリエーションの実施や他部署との連携を行い、ご入居のお客様の小さな変化や気付きの情報を持ち寄り共有し、サポートに生かしています。そういった取り組みの結果、アシストサービス課の導入前後では、介護棟の利用率が20%から13%に下がった施設もあり、いつまでもご自分らしい生活が叶うよう、お手伝いさせていただいております。この一般的な高齢者施設にはない独自の取り組みを担うスタッフは現在、約130名おりますが、専門性の高い重要なポジションとして、人員をより育成し、ご入居のお客様への綿密なサポートを続けていく予定です。

  • サンシティ介護予防への取り組み

新井

早期に変化に気付いて専門部隊がサポートを行う取り組みは、フレイル予防に繋がっていきます。フレイルとは健康と要介護状態の中間の状態で、身体的、精神的、社会的なさまざまな要因で形成されます。加齢や疾患により心身の活力が低下すると要介護となる危険性が高まり、介護が必要になったり、寝たきりになる可能性が高くなります。フレイルの状態にあっても早期に適切な心身のケアを行うことで再び健康な状態へと戻る可能性があるので、フレイルを早期に認識し、正しいケアをすることがとても大切なんです。先ほどのお話を聞いて、サンシティでは手厚いサポートが提供できていると感じました。フレイルは、現在の医学の世界でも確立していない部分も多いのが現状です。実証と定義の確立を続けているところではありますので、サンシティで行われている取り組みやデータを参考にしながらご一緒できればと思います。

金澤

そう言っていただけて、嬉しいです。
いつまでもお元気で、ご自分らしい毎日をお過ごしいただくことは、ご入居のお客様の想いでもあります。

順天堂大学との共同研究講座で
さらなるサポート体制に

金澤

これまでサンシティでは健康寿命が長くなるような取り組みを模索してきました。今回の順天堂大学との共同研究講座により、医学的な側面からもサポートできればと考えています。

新井

男女合わせた日本の平均寿命は84歳で、自立した生活を送れる期間である健康寿命は74歳となっています。健康寿命を延ばしてこの10年の差を埋めるカギは、フレイルをどう予防するかにかかっています。共同研究講座はスタートして約半年。まだ始まったばかりですが、AIやITを駆使した着用端末や画像転送システムを活用した取り組みなどを想定しています。また、本学のスポーツ健康科学部が取り組んでいる「高齢者の体操と身体の数値変化のデータ」を組み合わせることで、フレイル予防の新たな解決の糸口が見つかるかもしれないと考えています。フレイルは医学的にはまだまだ未解決な部分も多いですが、サンシティと一緒に取り組むことで成果を具現化し社会的貢献に繋げられればと考えています。

スタッフ教育にも力を注ぐことで
質の高いサービスへ

ご入居のお客様へのきめ細やかな
パーソナルケアを追求しているサンシティでは、人財育成にも力を入れている

金澤

ご入居のお客様の満足度を高め、より専門性の高いサービスを提供するためには「スタッフの人財育成」が一番大切だと考えています。現在はコロナ禍の状況を鑑みて自粛しておりますが、毎年2チーム各10名のスタッフがアメリカの高齢者施設に出向き、最先端の手法や哲学を学んでいます 。サンシティでは、座学やOJTなど様々な研修プログラムがありますが、そのなかでもこのような時間も労力もかかる海外研修を毎年行っている同業他社は存在しないと思っています。弊社は本気で世界ナンバーワンの高齢者向け施設となることを目指し、人財育成に取り組んでいます。

順天堂大学、サンシティの
今後の取り組みについて

金澤

これからのサンシティは、新しい施設を増やすことに軸足を置くのではなく、ご入居のお客様にご満足いただけますよう、質を追求し、サンシティの価値を高めていきたいと考えています。ご入居のお客様一人ひとりに合ったきめ細かなパーソナルケアを追求していきたいと思っています。

新井

いつまでもお元気でいられるためには、若い世代との交流も刺激となりますので、外国経験の長いご入居のお客様に本学キャンパスにお越しいただきご講演をしてもらったり、現場を知らない本学の医療スタッフがサンシティを訪れることで、世代を超えた交流や協力もできるのではないかと思います。また、順天堂大学附属順天堂医院には「予約診察室」という特別な外来部門があり、待ち時間なく特定医師による最高の医療と接遇を基本としたプライバシーに配慮したサービスも提供しています。どちらにお住まいでもご希望があれば本学附属病院で診察させていただきますので、順天堂大学は医療的なバックアップ体制を提供し、共同研究講座だけではなく、それ以外の側面でもサンシティと一緒に取り組んでいければと思っています。

順天堂大学

  • サンシティ介護予防への取り組み
  • 順天堂大学は、1838年に学祖・佐藤泰然が江戸・薬研堀(現在の東日本橋)に開設したオランダ医学塾「和田塾」に端を発し、今に繋がる日本最古の医学教育機関です。6学部3 研究科6附属病院(合計病床数:3,533床)からなる健康総合大学・大学院大学として、「教育」「研究」「診療・実践」という3つの柱を通じた国際レベルでの社会貢献と人材育成を進めています。学是「仁」(人在りて我在り、他を思いやり慈しむ心、これ即ち「仁」)と理念「不断前進」(現状に満足せず、常に高い目標を目指して努力し続ける姿勢)に則り、出身校、国籍、性による差別無く優秀な人材を求め活躍の機会を与えるという「三無主義」の学風を掲げ、「教育」「研究」「診療・実践」を柱に、グローバル社会において医療やスポーツ、人々の健康を支える人材の育成・輩出に取り組んでいます。

※1 フレイル
日本老年医学会が2014 年に提唱した概念で「Frailty(虚弱)」の日本語訳。年齢を重ねたことで心身の働きが弱くなってきた状態で、健常から要介護へ移行する中間段階と言われています。適切な治療や予防を行うことで要介護状態に進まずにすむ可能性があるともされています。

※2 CCRC
「Continuing Care Retirement Community」の略。自立の方から要介護の方まで、さまざまなステージをサポートし、生涯安心して暮らせる住まいを意味しています。サンシティではCCRCをコンセプトに理想のシニアライフを追求していきます。

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