第1回
常にアップデートを続けているサンシティのケアサービス。
サンシティでは、全施設を対象に、「眠りSCAN」の導入を順次始めています。眠りSCANとは、マットレスの下に設置することで、ご入居のお客様の体動(呼吸、心拍など)を捉え、睡眠状態の把握や、離床・在床を測定できる見守りシステムです。介護棟ではこれまで、夜間巡視はケアスタッフが2時間おきに各居室に訪問していましたが、ドアを開け閉めする音で眠りを妨げてしまうこともありました。眠りSCANの測定データは、パソコンやケアスタッフが携帯しているスマートフォンなどでもリアルタイムに確認することができるため、ご入居のお客様の睡眠を妨げることがなく、適切なタイミングでお声掛けできるようになります。また、ベッドを離れる前後の状態を判断しやすいことから、異常や危険をいち早く察知でき、転倒や転落を未然に防ぐために役立ちます。
眠りSCANの導入により、見守りだけではなく、より充実したパーソナルケアにも繋げたいと考えています。夜間巡視などを効率化することでデスクワークの時間を夜に確保し、日中は、ご入居のお客様への傾聴の時間や少人数制の個別レクリエーションを増やすなど、お一人おひとりに寄り添ったケアを充実させて参ります。さらに、ご入居のお客様がご自分らしく人生を全うできるよう、最期までサポートすることも私たちの重要な役割です。お看取りの時も、お一人で旅立たせないよう、眠りSCANで測定した体動状況から、適切なタイミングでの訪室やご家族様へのご連絡ができるよう、システムを活用して参ります。
呼吸や心拍などから睡眠状態を把握することで、夜間巡視のタイミングを図り、ご入居のお客様の安眠を守ります。また、睡眠・覚醒のリズムを把握して、測定結果を医師と共有しながら生活改善策へと繋げます。
睡眠や覚醒のほか、離床のタイミングも遠隔で確認できるため、居室での転倒や転落を未然に防ぐことに役立ちます。また、呼吸や心拍などの異常にもいち早く対応することで、リスクマネジメントを図ります。
夜間巡視を適切なタイミングで行ったり、朝は起きている方から順番にお声掛けできるようになるため、効率化が図れます。それにより生まれた時間を、ご入居のお客様と向き合う時間へと繋げていきます。
心拍や呼吸を24時間体制で見守ることで、ご入居のお客様のご状態に変化があれば、ご家族への連絡も適切なタイミングで行うことができ、最期の瞬間まで心のこもったケアを行うことが可能になります。
「睡眠」「覚醒」「離床」の状態が一目で分かるアイコンで表示されます。
測定データは、パソコンやスマホなどで全スタッフが確認可能です。
【受付時間9:00〜17:00】