サンシティの介護のこれまでとこれから
サンシティでは、生涯安心してお暮しいただけるように介護サービスへの取り組みを行っております。今月より数号に渡り、サンシティにおける介護サービスの取り組みについて特集します。
株式会社ハーフ・センチュリー・モア代表取締役社長金澤王生にサンシティの原点、そして介護サービスの現在・今後について話を聞きました。
サンシティでは、おひとりおひとりの価値観やお気持ち、体調に合わせた、きめ細かいパーソナルケアを追及しております。お元気なうちからサンシティにご入居いただくことにより、趣味や嗜好、考え方といった、ご入居のお客様が大切にされている数多くの情報がサンシティの中に蓄積されてきます。
これらは日々のおもてなしに生かすと同時に、万が一介護が必要になられた場合でも、ご本人が望まれる介護サービスを提供することが可能になります。このような介護ケアこそ、真のパーソナルケアであり、一般的な高齢者施設との大きな違いとなっております。私たちはアメリカの最先端の手法や哲学を学び、ほかにはない「サンシティ」という独自のブランド・サービスを追求してまいりました。
ご入居のお客様に生涯明るく誇り高く、充実した人生を送っていただくために、「CCRC(※1)」に基づいたサービスを引き続き提供できるよう、当社の介護サービスのあり方を考えて参ります。
健康寿命を長く=いつまでもお元気で、人生をもっと楽しんでいただくため、サンシティではさまざまな取り組みを行っております。2015年に新設した「アシストサービス課」もそのひとつです。一般棟において、私たちのサポートを必要とされるご入居のお客様が増えつつある状況を考慮し、ご入居のお客様ができる限り今までと変わりなく生活できるようにお手伝いする専門チームを作りました。一般的な高齢者施設にはない、この独自の取り組みは、「フレイル(※2)」においても、その予防と対策にお役に立てるのではないかと考えております。
アシストサービス課の導入前後では、介護棟の利用率が20%から13%に下がった施設もあり、いつまでもご自分らしい生活が叶うよう、お手伝いさせていただいております。万が一ご自身で生活が難しくなった場合は、介護棟でお支えします。介護保険法で定められている人員基準の倍の人員を配置し、看護師が24時間駐在。ご入居のお客様を見守ります。
CCRCに基づいたサンシティの介護サービスは、ご入居のお客様のお元気な時の趣味や嗜好、考え方など蓄積された情報をベースに、ご本人の心身の状態や意思を尊重したケアプランや個別介護計画が軸となります。それは自立支援につながるもので、ケアを受けるご本人だけではなく、ご家族にもご満足いただけるものではければなりません。
2017年からは、業務内容・体制の見直し、最新機器の導入を行い、心身ともに安心・満足していただける介護サービス=より質の高いパーソナルケアへと繋げるべく、お客様やご家族と向き合う時間を最大化するための取り組みを行って参りました。
新たな取り組みとして、ご入居のお客様の「孤独」「無気力」「退屈」をなくしたいという想いから、リハビリ、レクリエーション専門スタッフを配置し、アクティビティサービスの充実を図っています。ご入居のお客様同士、スタッフとのコミュニケーション促進をベースに、ご入居のお客様の心と身体を活性化させ、介護予防や認知症予防にお役立ていただくことを目的としています。
チームには、国家資格を有する理学療法士や作業療法士も在籍しており、一般棟と介護棟それぞれのご要望に沿った内容でアクティビティプログラムを実施しています。すでに3施設での導入が完了しており、2022年までに全施設への展開を目指しています。
また、現在、全施設で「介護の質の向上」「スタッフの人材育成」「リスクマネジメント」を方針として進めております。「介護の質の向上」では、介護の満足度を上げるには、スタッフの環境を整えることも大事だと考えており、引き続きスタッフが働きやすい環境づくりを推進します。それと同時に「スタッフの人材育成」では、教育制度を充実させ、技術に磨きをかけます。「リスクマネジメント」では、ご入居のお客様がより安心・安全に過ごせる体制の構築を目指します。
これら3つを柱として、今後も、これまでの進化の歩みを止めることなく、皆さまからのご指導ご鞭撻をいただきながら、オールサンシティスタッフで介護サービスの提供に努めてまいります。
※1 CCRC
Continuing Care Retirement Community の略。自立の方から要介護の方まで、さまざまなステージをサポ―トし、生涯安心して暮らせる住まいを意味しています。サンシティでは、CCRCをコンセプトに理想のシニアライフを追求しています。
※2 フレイル
日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、「Frailty(虚弱)」の日本語訳。年齢を重ねたことで心身の働きが弱くなってきた状態で、健常から要介護へ移行する中間段階と言われています。適切な治療や予防を行うことで要介護状態に進まずにすむ可能性があるともされています。
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