第4回
季節の食材の美味しい食べ方や、摂取できる栄養素などをご紹介する連載です。3月から5月に旬を迎える新玉ねぎ。通年出回っている皮が薄茶色の玉ねぎと違い収穫後、乾燥させずに出荷されるため柔らかくジューシーなのが特徴です。注目すべき成分は、「硫化アリル」。この成分は血液をサラサラにして動脈硬化を予防する作用が期待できます。さらに、消化液の分泌を助けて食欲を増進、新陳代謝の活性を促す作用も報告されています。新玉ねぎは、辛みが少ないのでサラダなど生食がメジャー。硫化アリルは水溶性なので、水にさらす場合は、成分が流れ出ないよう手早くさらしましょう。サンシティではサラダのほか、この時期ならではの味わい深い一品として、ゆっくり加熱し、より甘みが増した、焼き新玉ねぎをご用意しています。
焼き新玉ねぎ
菜の花は、栄養素のバランスが非常に良く、抗酸化作用のある「ビタミンA」「ビタミンC」を豊富に含みます。特に、シミに働きかける美肌効果が期待できる栄養素、ビタミンCはレモンよりも含有量が多い食材です。さらに、造血作用のある葉酸も多く含まれているので、貧血気味の方や、季節の変わり目で気分が上がらない方にもおすすめ。ビタミンCは、加熱や流水によって減少してしまうため、サッと茹でることがポイントです。ビタミンAは、油と一緒に摂取すると効率よく吸収されるので、ごま和え、くるみ和え、炒め物もいいでしょう。サンシティでは、天ぷらにしたり、菜の花とアサリのパスタにしたりと、春らしいメニューをお楽しみいただけます。
菜の花とアサリのパスタ
サンシティ立川昭和記念公
レストランマネージャー 鈴木啓吾
季節の変わり目である春先は、気温の変化が激しく体調を崩される方が多いので、ご入居のお客様の様子には特に気を配っています。レストランは、お食事をしていただく空間であると同時に、食欲や顔色、お声の調子などが確認できる大切な場所。スタッフのお声掛けによりご入居のお客様の変化に気付いたり、会話が弾み楽しくくつろいでいただけることもあります。そのためには、スタッフが常に高いモチベーションを保てるよう、コミュニケーションをよく取って働きやすい環境を作るのが私の役目だと思っています。お食事はもちろんのこと、サービスにもよりご満足いただけるよう日々、精進してまいります。
【受付時間9:00〜17:00】